大問5 データの活用
(1) 累積相対度数
問題では、「度数が最も多い階級の累積相対度数」が問われています。
まず着目すべきは、度数が最も多い階級ですが、表2から「15〜20」が該当します。
そして、累積相対度数なので、その階級までの度数を全て合計します。
したがって、度数が最も多い階級の累積相対度数は、
0.11 + 0.18 + 0.21 + 0.28 = 0.78
となります。
(1)の配点
配点 1点
(2) 箱ひげ図
この問題は、箱ひげ図から読み取れる事柄を正確に把握できるかどうかが重要です。
選択肢アについて:
データの範囲は、「最大値 − 最小値」です。
1組のデータの範囲は28 – 0 = 28、2組は25 – 1 = 24、3組は29 – 4 = 25なので、1組が最も大きく、選択肢アは正しいことが読み取れます。
選択肢イについて:
2組と3組の読書時間について、2組の第1四分位数は8時間であり、3組は9時間であることが読み取れる。
第1四分位数はデータを小さい順に並べたとき、最小値から数えて25%の位置にある数のことであり、各クラスの生徒数は同じであることを踏まえて、選択肢イは正しいことが読み取れます。
選択肢ウについて:
箱ひげ図から読書時間がちょうど20時間の生徒がいるかどうかは判断できないため、選択肢ウは不適切です。
選択肢エについて:
この問題の箱ひげ図から平均値を読み取ることはできないため、平均値の大小を判断できないため、選択肢エは不適切です。
(2)の配点
配点 2点
大問5 総括
2024年度公立高校入試問題の数学の大問5では、データの活用や箱ひげ図の読み取りの問題が出題されました。
昨年の過去問では大問3で出題されていたこともあり、出題順でびっくりした方もいたかもしれませんが、しっかりと出題されていましたね。
箱ひげ図では、色々な用語はもちろんですが、それぞれがどの数値を表していて、どのような意味を持つかを理解しておきましょう。
今回のデータの活用の問題は、非常に基本的な問題でしたので、しっかりと点数に繋げることができた方も多かったのではないかと予想できます。
データを扱う問題は高校入試問題はもちろんですが、静岡県学力調査テストにも頻出ですので、新中学3年生は、箱ひげ図やヒストグラムなどはしっかりと押さえておきましょう。
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