こんにちは!
JR静岡駅から徒歩3分の中学生専門教室の個別学習Roots.(ルーツ)です。

猛暑日が続いておりますが、皆さん熱中症は大丈夫でしょうか。
熱中症は後遺症が残る可能性があります。
十分に気を付けてください。

今回のコラムでは、

説明記述問題を攻略するヒント

をご提案したいと思います。

受験に向けて、そろそろ応用問題を意識する中学生さんもいらっしゃるかと思います。
受験勉強の参考になれば幸いです。

このような方は必見です!

  • 説明記述問題で点を取れるようになりたい…
  • 苦手な問題を克服したい…
  • 理科と社会の点数をUPさせたい…

個別学習Roots.では、個別の勉強相談を随時承っております。
ご参加は無料です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

説明記述問題の重要性

中学生さんにとって、説明記述は多くのテストでの点数UPに重要な問題となります。

特に、静岡県で全域で行われる学力調査テスト(通称、学調)や公立高校入試問題では、非常に高い配点で出題されるます。
学力調査テストの社会では、配点の半分が説明記述問題です。

特に、偏差値の高い高校を目指す上では、説明記述問題でどれくらい点数を伸ばすことができるか、が入試の結果に大きく関わってきます。

説明記述問題の解き方の基本

説明記述問題を攻略する方法を紹介します。
直近のテストを目標に説明記述問題対策も勉強に取り入れてみましょう。

1. 基礎知識が最も重要

点数UPを慌ててしまっている生徒さんの中には、

基本的な知識の部分の復習がまだ不十分な状態で、説明記述問題対策を始めようとする方

は結構多いです。

しかしながら、

説明記述問題では、自分が知っている知識をもとに記述する必要があり、

基礎知識がない状態での対策はあまり効果が見込めない

勉強になってしまいます。

まずは、しっかりとその教科や単元の基礎知識を補い、理解を深めておくことが最も重要です。

2. 「なに」を「どう」答えるか読み取る

説明記述問題で正解するには、

問題文で問われていることに正確に回答する

ことが求められます。

そこで問題文を読むときに意識すべきことは、

「なに」を「どう」やって記述すれば正解できるのかを読み取りること

です。

下記の例題は、理科の2024年度静岡県公立高校入試問題のひとつです。
この問題から、「なに」を「どう」答えるか読み取ってみましょう。

火成岩は,でき方の違いによって火山岩と深成岩に大別される。深成岩ができるときのマグマの冷え方を,深成岩ができるときのマグマの冷える場所と合わせて,簡単に書きなさい。

令和6年度 高等学校入学者選抜学力検査問題 理科 大問1(3)

例題から「なに」を「どう」答えるかを読み取ると下記のようになります。

  • 「なに」:深成岩ができるときのマグマの冷え方
  • 「どう」:深成岩ができるときのマグマの冷える場所と合わせて

これを参考に、回答を記述します。

  • 解答例:深成岩は、地下深い場所でゆっくりと冷えてできる。
令和6年度 高等学校入学者選抜学力検査問題 理科 大問1(3) 解答例

このように工夫して、設問を正確に読み、問題が求めている解答と自分の回答とのズレをなくして、点数に繋げましょう。

3. 基本は「オウム返し」で答える

説明記述問題では、

回答する記述をどのようにまとめていいかわからない

といった不安がある生徒さんも多くいます。

そういった場合は、

設問の言葉をできるだけそのまま使って「オウム返し」

で回答しましょう。

先ほどの理科の2024年度静岡県公立高校入試問題の例題では、

「深成岩ができるときのマグマの冷え方」

を問われていたので、

「深成岩は、〜 冷えてできる。」

と回答を作成することで、まとまった文章で答えることができます。

まずは、問われていることに正確に回答することを意識して、オウム返しで回答を作成しましょう。

説明記述問題と思考力

説明記述の問題を解くためのキーワードは、「思考力」です。

思考力とは、

「自分の経験や持っている知識をもとに考ええて、問題を解決すつ能力」

を指します。

実は、社会に出てから一番必要となる能力のひとつだったりします。

説明記述問題では、

単に知識を覚えるだけでなく、

それをどう使って説明するか、

論理的に組み立てる力を試されるため、

思考力が求められます。

思考力とは?

思考力と言われてしまうと何となく難しそうな印象を持ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に言えば

「考えること」であり、

日常の中で考えて決める場面はたくさんあります。

例えば、

  • 空が曇っていて傘を持って行くか考える。
  • 友達と遊びに行くための服装を考えて決める。
  • 休日の過ごし方を考える。

などなど、人間である以上、物事を考えて決めている場面は思った以上に多いです。

そして、思考力とは、

自分の知識や事実、情報、データといった数値を参考に結論を出す能力

のことです。
空が曇っていたら何となく傘を持って行くかどうかを決めるのではなく、天気予報の降水確率という数値を参考に行動決定することです。

思考力のある人とない人の特徴

思考力がある人にはどのような特徴があるでしょうか。
以下に具体的な特徴を示します。

思考力がある人の特徴

  • 事実やデータに基づいて考えて、論理的な結論を導き出す。
  • 情報を鵜呑みにせず、常に疑問を持って検証する。
  • 新しいアイデアを生み出して、異なる視点から問題を解決する。
  • 具体的な事象から一般的な法則やパターンを導き出す。
  • 常に新しい知識や経験を求めて学び続ける。

思考力がない人の特徴

  • 感情や直感に基づいて考えて、場当たり的な結論を出す。
  • 情報を鵜呑みにして、検証や疑問を持たずに信じる。
  • 新しいアイデアを生み出せず、既存の方法に固執する。
  • 具体的な事象にとらわれ、抽象的な概念やパターンを見出せない。
  • 他人に頼りがちで、自分で問題を解決しようとしない。
  • 新しい知識や経験に対して興味を示さず、学ぶ意欲が低い。

思考力がある人は論理的で批判的、創造的で抽象的な考え方を持っており、自律性と好奇心に富んでいます

一方、思考力がない人は非論理的で盲目的、創造性に欠け、具体的な思考にとらわれがちで、依存性が強く、無関心であることが多いです。

これらの特徴を理解して、自分自身の思考力を高めるための努力を続けることで、問題解決能力と自己成長を遂げることができます。

思考力を鍛える5つのコツ

1. 日常的に正しい日本語を使う

説明記述問題を苦手としている中学生さんに共通した特徴は、意識的に正しい日本語を使おうとしないことです。

特にやってしまいがちなものは、主語の間違いです。
下記は、先日の塾でしていた生徒さんとの会話です。

講師:そろそろ学校で前期期末テストの範囲が配られたと思うけど今日は持ってきた?
生徒:忘れました。
講師:先週、テスト範囲が配られたら持ってくるようにと言っていたと思うけど…
生徒:言いました。
講師:どうして忘れちゃったの?
生徒:学校に置いてきてしまいました。

先日、教室であった会話ですが、違和感を感じた部分はあったでしょうか。
それは、生徒さんの「言いました。」という回答です。

テスト範囲を持ってくるようにと「言った」のは講師であり、生徒さんではありません。
したがって、「言われました。」が正しい表現となります。

細かな部分かと思う方もいらっしゃると思いますが、このような日々の日本語の間違いは、テストに非常に顕著に結果として出てしまいます
過去の生徒さんの中には、私と会話して日本語を指摘されてきた生徒さんが国語の模擬試験で偏差値45だったのもが55まで伸びたこともありました。

それくらい日本語を正しく使うことは重要です。

説明記述問題では、正しい日本語で書かなくてはなりません。
日頃から正しい日本語を意識しておきましょう。

2. 「なぜ」を問い続ける

何か自分の理解できないこと、あるいわ問題が出てきた時に、すぐに解答を見るのではなく、「なぜ」という問いを繰り返すことで、深い理解に繋がります

なぜそのような結果になるのか、なぜその方法が選ばれたのかを常に考えることで、論理的な思考が養われます。

ポイントは、

「なぜ」を5回繰り返すこと

です。

経営学のアイデア発想法にも取り入れられている「なぜ」を繰り返す方法は、その物事に対する本質的な理解に近づくことができます。

3. 読書とアウトプット

読書を通じて知識をインプットして、その内容を自分の言葉でアウトプットする練習をします。

特に、説明文や論説文を読むことで、論理的な文章の構成や説明の仕方を学ぶことができます。

読んだ本の内容を要約したり、感想をまとめたりして、アウトプットする機会を増やすことで、思考力の訓練になります。

読んで知識をインプットするだけではなく、学んだことを他の人に伝えたり、文章で書くなどアウトプットすることで、思考力を鍛えることができます。

4. 他の人の意見に耳を傾ける

学校の先生が授業中に説明した内容や他の生徒さんが発表した内容、他の人が作成した回答を読むことで、様々な表現方法や説明の仕方を学ぶことができます。

自分一人だけでは気が付かなかった意見や表現方法を知るきっかけになり、多角的に物事を考えることができるようになります。

中学校の5教科の勉強も、教科ごと別々なものと考えるのではなく、社会の歴史と国語の古文、理科と数学、国語と英語など複数の教科を掛け合わせて理解して行くことで、本質的な知識になります。

多角的に考える能力も思考力のひとつであり、説明記述問題対策となります。

5. 模範解答を参考にする

学校の説明記述問題では、模範解答を参考にすることで、どのように書けば良いのかが明確に分かります。

模範回答を参考にすることで、問題文では「なに」を説いていて、「どう」答えれば正解だったのかを把握することができるため、次のテストでの同じような問題で活用することができます。

ただし、模範解答をそのまま覚えるのではなく、自分の言葉で再構成することが重要です。
あくまで参考にすることが思考力を鍛える重要なポイントです。

まとめ

説明記述問題で点数を伸ばすためには、

問題文を正確に理解し、自分の言葉で説明することが重要

です。

また、具体例を使った説明や多角的な思考を取り入れることで、論理的で分かりやすい文章が書けるようになります。

過去問や模範解答を活用して、他人の解答を参考にすることで、実践力を高めることができます。
これらの方法を実践し、自律的に勉強を進めることで、説明記述問題での得点力を向上させましょう。

また、説明記述問題を対策する上では、思考力を鍛えることは重要です。

思考力を鍛えるためには、常に「なぜ」を問い続け、多様な視点から考える習慣を身につけましょう。

思考力は、問題解決や情報の理解、創造的なアイデアの発見に役立ちます。
この能力は、大人になって仕事をする中でも非常に重要な考える力となります。

日常生活や学問の中でこれらの思考力を意識的に鍛えることで、より豊かな知識と洞察力を鍛えていきましょう。

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