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大問五 作文の設問
出題された題材について
2023年度の国語の作文問題の題材は、「国語に関する世論調査」のうち「国語について関心があること」についてのグラフを読み取って、そこから自分がどのに考えるのか、自分の体験や学習してきたことなど身近な事柄と関連付けて書くというような問題です。
題材としてはシンプルなもので書きやすい印象ですが、反面文字数内で自分の考えを明確に且つ簡潔にまとめることが求められます。
グラフについて
調査では複数回答可ということになっています。
多い順に、
・日常の言葉遣いや話し方
・敬語の使い方
・文字や表記の仕方・文章の書き方
・新語・流行語
・共通語や方言」
となっています。
「日常の言葉遣いや話し方」と「敬語の使い方」が上位に入っていることからコミュニケーションの取り方について興味関心を持つ人が多いことが読み取れます。
作文の書き方について
今回の作文は150~180字ということで文字数としてはそこまで多くありません。
したがって、前述したように、自分の考えを簡潔にまとめる必要があります。
書き方としては、
主張(考え)
↓
理由づけ(自己の体験を含む)
↓
主張(結論)
というような構成になります。
コミュニケーションの取り方に感心があるということが理解できれば、自分の体験のなかでコミュニケーションに関係することを発想していきます。
たとえば、授業中のグループワーク、部活動や生徒会活動などから自身の体験を盛り込んで考えていきましょう。
ここは理由付けにもなりますし、何よりも問題文からそのようなことを書くことが要求されています。
問題文の条件に合わせることも大切ですので、抜けがないようにしましょう。
また、文体にも注意しましょう。敬体と常体が混合している場合、減点の対象になります。
誤字や脱字等にも気をつけてください。
そして、見逃しがちなのが話し言葉を書いてしまうこと。
普段から意識していないと不意に書いてしまうかもしれません。意識しておきましょう。
解答例
グラフから話し方や敬語に興味を持つ人が多いことがわかる。私自身、部活動の副部長の立場から、部長や顧問の先生の指示を他の部員に伝えたり、逆に他の部員の意見を部長や顧問の先生に伝えたりという場面で、わかりやすく納得のいくように話せるよう意識してきた。話し方や言葉遣いで相手への印象は大きく変わってくるため、場面に合わせた言葉遣いを意識していく必要があると考える。(179字)
配点:6点
総括
作文の書き方がわからないという人は、まず主張を書いて、それを補強する理由や根拠、体験を書き、最後に主張の言いかえを書くという流れを覚えておきましょう。
様々な作文の問題に触れることによって、経験値を積むと自ずと書けるようになっていきます。
苦手意識を持っているからといって取り組まないと6点という高得点を逃してしまいます。
少しのコツで満点を取ることは難しくないので、しっかり練習をして点数に繋げていきましょう。
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