こんにちは!
JR静岡駅徒歩3分の中学生専門教室の個別学習Roots.(ルーツ)です。
今回のコラムでは、
2025年度の静岡県公立高等学校入学者選抜試験に向けて、
国語の過去問から分析した出題傾向とその対策
について記載します。
入試対策のヒントにして頂けたら幸いです。
受験勉強頑張りましょう!
このような方は必見です!
- 静岡県内の公立高校を目指している中学3年生
- 高校入試にどのような問題が出題されるか知りたい受験生
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また、個別学習Roots.では、個別の勉強相談を随時承っております。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
Contents
国語のテスト構成と配点
静岡県公立高等学校入学者選抜の国語は、以下の大問一から大問五で構成されます。
国語の問題構成
- 大問一:文学的文章の読解
- 大問二:説明的文章の読解
- 大問三:発表原稿の推敲
- 大問四:古文の読解
- 大問五:課題作文
国語の配点
国語のテストの配点は、以下の通りです。
国語の大問ごとの配点
- 大問一(文学的文章の読解):14点程度
- 大問二(説明的文章の読解):14点程度
- 大問三(発表原稿の推敲):9点
- 大問四(古文の読解):7点
- 大問五(課題作文):6点
受験勉強では、
どの問題で何点を取るかといった戦略
と
どの問題に何分掛けるかといった時間配分
が重要になります。
皆さんの志望校と合格に必要な点数を参考に、合格に向けた戦略を立てていきましょう。
大問一:文学的文章の読解
大問一では、文学的文章の読解の問題が出題されます。
文学的文章の読解に出題される文章は、
比較的に読みやすい文章が選出されることが多い
です。
主人公や登場人物の心情変化にフォーカスして読み進める練習が必須となります。
大問一の出題パターン
文学的文章の読解の出題パターンは下記の通りです。
大問一の出題パターン
- 漢字の読み書き
- 漢字・熟語の構成
- 脱文・脱語の補充
- 本文抜き出し
- 本文の表現についての問題
- 心情理解の選択問題
- 心情理解の本文抜き出し問題
- 心情理解の記述問題(40〜50字程度)
大問一の配点構成
大問一の文学的文章の読解では、14点前後(13点から15点)の配点があります。
その配点構成は下記のように予想されます。
大問一の配点構成
- 漢字の読み書き:1点 × 2〜4問
- 心情理解の本文読解:2点 × 1~2問、3点 × 1問
- それ以外の問題:2点 × 3問
漢字は、1問1点で2〜4問ほど出題されます。
大問二の説明文読解と合わせると、漢字だけで6点の出題があります。
また、漢字や熟語の構成の問題が2点配点で出題されることが多いため、
漢字だけで最大8点の配点があり、テスト全体の16%を占めます。
本文読解としては、
主人公や登場人物の心情理解の問題が最大で3問7点分
出題されます。
選択問題や30文字以下での記述問題は2点、40〜60字程度で記述する問題が3点です。
それ以外の問題として、
脱語・脱文補充、本文抜き出し、表現、慣用句のいずれかの問題が3問6点分出題
されます。
大問一の対策について
上記の通り、
主人公や登場人物の心情を読み取る問題を中心とした読解問題が出題
されています。
この心情変化を読み取る練習を必ずしておいきましょう。
高校入試問題の国語で出題される小説は、
主人公や登場人物が何かしらのネガティブな感情を抱いており、
その後、何らかのきっかけや出来事が起きて、
主人公や登場人物が少し成長したり、ポジティブになる、
といったパターンが王道です。
そのきっかけときっかけの前後でどのように心情が変化したかをしっかりと読み取りましょう。
漢字の問題については、
読みは中学校で習うもの、書きは小学生で習うもの
が中心です。
国語のテストで高得点を取る生徒さんは、必ず漢字は満点を取っている共通点があります。
説明文の問題と合計して6点の高配点問題ですので、しっかりと日々の練習を積み重ねておきましょう。
また、昨年の問題では、
本文から抜き出す問題が出題されないという出題傾向の変化
がありました。
2025年度の国語の問題でも出題されるかどうかは判断しかねる部分になります。
過去問や模擬試験などを通じて、出題されても対応できるようにしておくことがベターかと思います。
大問二:説明的文章の読解
大問二では、説明的文章の読解の問題が出題されます。
説明的文章の読解に出題される文章も大問一と同様に、
比較的に読みやすい文章が選出されることが多い
です。
筆者の主張やその根拠について理解しながら読み進める練習が必須となります。
大問二の出題パターン
説明的文章の読解の出題パターンは下記の通りです。
大問二の出題パターン
- 漢字の読み書き
- 品詞・動詞の活用
- 接続詞の補充
- 本文抜き出し
- 内容理解の選択問題
- 内容理解の記述問題(40〜50字程度)
大問二の配点構成
大問二の説明的文章の読解では、14点前後(13点から15点)の配点があります。
その配点構成は下記のように予想されます。
大問二の配点構成
- 漢字の読み書き:1点 × 2〜4問
- 内容理解の本文読解:2点 × 1~2問、3点 × 1問
- それ以外の問題:2点 × 2~3問
漢字は、大問一と同様、1問1点で2〜4問ほど出題されます。
大問一と大問二とで合わせて6点の出題です。
本文読解としては、
筆者の主張やその根拠についての内容理解の問題が最大で3問7点分
出題されます。
選択問題や本文から抜き出して記述する問題は2点、40〜50字程度で記述する問題が3点です。
それ以外の問題として、
品詞・動詞の活用、本文から同様の文章を抜き出す問題、接続詞の補充のいずれかの問題が3問6点分出題
されます。
大問二の対策について
上記の通り、
筆者の主張やその根拠についての内容理解の問題を中心とした読解問題が出題
されています。
筆者が伝えたいことを正確に読み取る練習を必ずしておいきましょう。
高校入試問題の国語で出題される説明文は、
対比構造になっている文章
が王道です。
筆者の主張とその反対となる考え方や現象などが紹介されて、
その2つを比較して、
比較して分かったことや読み取れること
から出題されます。
筆者がどのような根拠をもとに、本文に書かれている主張をしている理由を正確に読み取りましょう。
それ以外の問題は、比較的例年通りの問題が出題されることが多いです。
品詞や動詞の活用、接続詞などは練習すれば点数になりやすい問題です。
必ず対策して正解できるようにしておきましょう。
大問三:発表原稿の推敲
大問三では、発表原稿を推敲する問題が出題されます。
発表原稿の問題は、
学校のお昼の放送や新入学生に向けた部活動紹介など、
具体的な発表を行う現場を想定して、
それに向けた原稿を仕上げていく形式で出題されます。
大問三の出題パターン
発表原稿の推敲の出題パターンは下記の通りです。
大問三の出題パターン
- 発表するときの注意点
- 敬語に直す問題
- 受け身や慣用句を使った表現
- 本文添削
- 本文補充
- 本文の説明文の補充
大問三の配点構成
大問三の発表原稿の推敲では、9点の配点があります。
その配点構成は下記のように予想されます。
大問三の配点構成
- 発表するときの注意点:1点 × 1問
- 敬語に直す問題:2点 × 1問
- 受け身や慣用句を使った表現:2点 × 1問
- 本文添削:2点 × 1問
- 本文補充:2点 × 1~2問
発表するときの注意点の問題では、
相手にしっかりと伝えるために必要なこと
について出題されます。
常体を敬語に直す問題も毎年出題されています。
発表原稿の推敲の問題では、
本文の内容添削や不足している情報を追加する本文補充の問題が出題の中心
となります。
それ以外の問題として、
文の役割を問う問題や本文の流れについての問題が出題されたこともありました。
大問三の対策について
発表原稿の推敲の問題では、
実際に自分自身が発表する立場になったことを想像して、
「本当にその原稿通りに読めば発表が成功するのか」といった視点を持つこと
が求められます。
もし自分が発表を担当するとなったら、できる限りの準備をして、失敗する可能性を減らそうとしますよね。
本当に発表本番でその原稿通りに読めば大丈夫なのか、
聞いている人に本当に伝わるのか、
不足している情報はないか、
間違った表現や言葉使いがないか、
などを気に掛けると思います。
この問題では、上記のような意識を持つことが大事です。
会話の流れや文脈、発表する際の注意点など日々の学校の生活の中で学べることも多いので、それをしっかりとテストで活かしましょう。
大問四:古文の読解
大問四では、古文読解の問題が出題されます。
古文の読解は、
仮名遣いや主語の省略といった古文独特の文章を読解していく問題になります。
しかしながら、難しい語句や文章には現代語訳が付いているので、
比較的に読みやすい内容となっています。
大問四の出題パターン
古文の読解の出題パターンは下記の通りです。
大問四の出題パターン
- 歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題
- 主語の把握
- 内容理解の選択問題
- 内容理解の記述問題
大問四の配点構成
大問四の古文の読解では、7点の配点があります。
その配点構成は下記のように予想されます。
大問四の配点構成
- 歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題:1点 × 1問
- 主語の把握:2点 × 1問
- 内容理解の問題:2点 × 2問
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題は、
基本的な問題が出題されるパターンがほとんど
です。
主語の把握の問題では、
問題で指定された文章や単語の主語についての選択問題
が頻出です。
内容理解の問題では、
本文の内容について現代語で記述する問題が2問ほど出題
されます。
古文の読解では、ほとんど出題パターンは固定化されています。
ここ数年は毎年同じような問題が出題されいています。
大問四の対策について
古文の読解の問題では、
内容把握の問題が中心に出題
されます。
しかしながら、
難しい語句や文章には現代語訳が付いているので、
主語を意識しつつ、
情報を整理することができれば、
比較的読みやすい文章となっています。
前述しましたが、問題パータンは予想しやすい単元であり、他の受験生も点数を獲得してくる単元となります。
現代仮名遣いに直す問題や主語の把握の問題は必ず正解できるよう対策を進めましょう。
内容把握の問題は、本文自体は短い文章ですので、答えが書かれている場所を見つけ出すことは容易です。
しっかりと現代語で記述することができるように練習をしておきましょう。
大問五:課題作文
大問五は、課題作文です。
問題には、グラフや表、ポスターや俳句などの資料が添付されており、
その内容に沿った課題が出されます。
大問五の出題パターン
課題作文の出題パターンは下記の通りです。
大問四の出題パターン
- グラフや表から読み取れることや自分の考えについての作文
- 新聞記事や文章を読んで、それに対する自分の意見を書く作文
- 2つのポスターや俳句などから1つを選び、それを選んだ理由についての作文
大問五の配点構成
大問五の課題作文では、6点の配点があります。
大問四の配点構成
- 課題作文:6点 × 1問
課題作文は、
添付されている資料や意見などの文章に対して、
自分の意見を明記したり、賛成or反対を選んだ上で、
自分の考えをまとめる形式の問題です。
大問四の対策について
課題作文の問題は、
添付されている資料から自分の考えについて作文する問題
です。
添付される資料は、
グラフや表といった数値を関するもの、
新聞記事など他の人の意見に関するもの、
俳句やポスターなど感性を必要とするもの、
が想定されます。
作文する文字数は、150字以上180字以内です。
課題作文の問題では、
添付されている資料を読み取る力
と
自分の意見を少ない文章でまとめる力
が求められます。
また、課題作文の問題は、
減点方式で添削
されます。
難しい言葉や表現を使ったからといって加点されることはありません。
あくまで、
資料の内容に沿って自分の意見を的確にまとめられているかどうか
が求められます。
減点対象となりやすい項目は、下記の通りです。
課題作文での減点対象項目
- 漢字の間違い
- 漢字で書くべき言葉が平仮名で書かれている
- 句読点の過剰や不足
- 敬体と常体が混合している(だ、である調の統一)
- 話し言葉を使っている
課題作文では、基本的に常用漢字を使って書く必要があります。
漢字が思い出せないからといって、平仮名で書くと減点されます。
どうしても漢字が思い出せない場合は、類語を使用しましょう。
また、文体にも注意しましょう。
敬体と常体が混合している場合、減点の対象になります。
「〜です。」と「〜だ。」は混在させず、統一して最後まで作文しましょう。
話し言葉を使ってしまうことも減点対象となります。
「食べれる」ではなく、「食べられる」といった普段使っている言葉で発生しやすいミスとなります。
上記の内容に注意して、問題文の条件に沿った作文を行いましょう。
総括
静岡県公立高校入試の国語では、
今年も例年通り、
文学的文章と説明的文章の読解、発表原稿の推敲、古文の読解、課題作文出題
の出題と予想されます。
概ね出題形式に変更はないと予想されますが、
形式が少し変わった問題も数問出題される可能性があります。
受験に向けて、
しっかりと過去問演習を繰り返して、
このコラムで書かれている内容を皆さんでも実感して頂けたらと思います。
国語の入試問題で問われていることは、下記の2点に集約できます。
国語の試験で問われていること
- 他の人の気持ちを理解することができるかどうか
- 自分の考えや読み取った内容を自分の文章で表現することができるかどうか
文学的文章の読解では、主人公や登場人物の心情の変化について、
説明的文章の読解では、筆者の考え方について、
発表原稿の推敲では、聞き手になったことを想定して、
問題を解くことが前提となります。
また、各問題では説明記述問題が多く設定されており、
自分の文章で表現する力が重視されています。
日頃からあらゆる文章に触れて、
資料やデータ、文章からもしっかりと分かることを読み取り、
自分の意見を自分の文章でまとめる練習をしておきましょう。
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